生きている中で誰しもが人間関係を築きます。生まれてから家族や親戚とつながり幼稚園や学校、会社などで友達や仲間を作り、プライベートで彼女や旦那、親戚や近隣住民、趣味仲間などと繋がります。人生においてはいろんな人間関係がありますね。けどやっぱりいろんな人間関係があると頭を悩まされるようなことありますよね。喧嘩した、浮気された、詐欺にあった、振られた、裏切られたなど。そして、そんな目にあうと関係を直そうとしたり、損切りしたりしますよね。ただ、どんなふうに行動したとしてもあの人に嫌われてないかな、私の気持ちを受け入れてくれるかな、など様々な不安がつきまとってくると思います。そんな不安に付きまとわれていると段々と自分の心が苦しくなってきますよね。「この状況から開放されたい。早くあの人に許してもらわないと。早く好きになってもらわないと。」と。なのに、なかなか状況が好転しない。どうして好きになってくれないんだ。どうして許してくれないんだ。
人間は孤独に耐えられない生き物ですからこうした悩みを抱えがちです。しかし!こうした悩みから解放されるマインドセットがあります。
それは「人間関係は人生のおまけ」です。
どういう意味???
人間関係は人生のおまけ
この言葉の意味について人生の最初と最期を考えるとわかりやすいです。人は生まれた瞬間みんな孤独です。双子だろうが関係ありません。生まれた瞬間、人は個人として生まれるので双子であっても個人が二人生まれたということになります。死ぬ瞬間においてもそうです。たとえ心中したとしても死ぬ瞬間だけは個人として死ぬので個人が二人死んだということになります。前回の記事でも同じようなことを言いましたが現代の殆どの人間は個人として生きていないので空っぽな自分を埋めようと自分を嫌ってくる人にも好かれようとします。しかし、生まれた瞬間や死ぬ瞬間だけはそうしたしがらみから解放されるので個人でいられるのです。
人は生まれてから生きているうちに様々な人と触れ合い喜びや悲しみ、希望や絶望といった人間関係における様々な感情を知り、人間関係の楽しみを覚えます。日本の学校教育では集団で動くことの重要性を強調しているので日本人は人間関係における感情を大事にする傾向があります。多くの人はここから人生のズレを生じさせます。無意識のうちに人生において人間関係を重視しすぎるようになってしまうのです。そして日本の学校教育の特徴も相まってそれが正しいことであるかのように錯覚してしまうのです。そろそろ気づいたでしょうか。なぜあなたが空っぽの人生を送っているのかを。それはあなたが人間関係を重視しすぎているからです。なぜ人間関係を重視しすぎてはいけないのか気になりますよね。理由は自分の人生を二の次にしてしまうからです。集団の行動を尊重するあまり自分の意志が疎かになってしまう。こんな経験はありますか?文化祭でクラスの出し物を決めるときに自分の意見が通らず納得はいかないけれど多数が賛成した出し物で決行する。おそらくですがこういうときのあなたの心理状態は「納得はいかないけれどここでなにか言っても場の雰囲気を壊すだけだし言わないでおこう」「私が選んだものよりもみんなが選んだもののほうが良いだろうからこれにしとこう」になっていたと思います。これは集団行動を尊重しているようですが実際には自分の意見をただ押し込めているだけです。こうしたことを繰り返すうちに自分の意見を出すのが苦手になってきて空っぽの人生を送ることになっている。人間関係とは正しく向き合っていかないと人生を一生苦しいままで生きて終りを迎えることになります。
こうならないように持つべきマインドが「人間関係は人生のおまけ」です。これはもう言葉通りの意味で人生において“人間関係は人生のおまけ”くらいに捉えておいたほうがいいよということです。このマインドの根拠をお伝えします。先述したように人は生まれるときも死ぬときも個人として存在します。このことから人生は本来生まれたときから死ぬときまでずっと個人で生きているとも言えます。人間関係は個人が自分の道を突き進むうえで付属してついてくるものであって、人間関係自体が人生のメインになるものではないということです。以上が根拠になります。
人生の変化
このマインドを持つことで起こる人生の変化についてお話します。
1つ目は“心が楽になる”です。
生活していると、誰かに何かを伝えたい。と思うときがあります。けれど、それを言って相手が傷ついてしまわないか、嫌われたりしないかと悩むことが多々あります。そして悩んだ結果何もできず自分自身を責めてしまう。次こそはうまくやろうと決心してもいざ実践に移そうと思ったらまた悩んで行動できなくなるという無限ループに入ってしまいます。誰かに何かを伝えるという場面以外でも他者に遠慮しているようでいて自分に遠慮している場面は買い物での商品の取り合いをする時や周囲のしている行動から逸脱するような行動(会社に隠れて副業や投資に手を出すなど)を始める時も当てはまります。
このような状況から脱却したいと思ってふと思いついたのが「人間関係は人生のおまけ」というマインドセットになります。このマインドを持つことで、「どうせ嫌われても自分の人生には関係ないんやから言うだけ言ってみればいいやん。人間関係なんて自分の道を突き進んでたら勝手にあとから付いてくるもんなんやから。」と心に言い聞かせることができて心がふっと楽になったのです。このマインドを持って言いたいことを言ってみたら意外と相手がすんなりと受け入れてくれました。
とはいえども、あなたはいざ人前に出たらこのマインドセットを意識できずあれこれと考えて行動しない結果になると思います。新しいマインドセットを知っても実践するのにはある程度覚悟がいりますからね。ただ、あなたがやるべきことはできない理由を探すことではなくやる理由を考えることにあります。このマインドセットを知って心は楽になりますが、そこで止まってはいけません。心が楽になってもあなたがリスクを色々と考えて行動に移せないのであれば人生が良くなることはないのでこのマインドセットを知る意味はありません。ここで忘れて帰ってください。此処から先はこのマインドセットを持ってさらに人生を豊かにさせていきたいと覚悟している人のみ進んでください。2つ目のメリットをお伝えします。
2つ目は“人間関係が好転する”です。
あなたは今いる環境において人間関係に執着しています。職場であれば上司に嫌われたら仕事ができないからと行きたくもない人と飲み会に行き、学校であれば打ち上げにいかなかったら空気の読めないやつだとクラス内で孤立してしまうから行きたくはないけど飲み会に行く。周りの人に好かれようがするあまり自分が本当に取りたい選択肢を取ることができず空っぽな人生を送ってしまう。この状況から解放されるためのマインドセットが“人間関係は人生のおまけ”でした。
このマインドセットの根拠についておさらいします。人の人生は個人として生まれ個人として死にます。最初と最期が個人として存在しているのならそれまでの時間も個人として存在していると言えます。つまり、人生のメインは個人として生きることであって人間関係に囚われることではない。このことから人間関係は個人として生きて初めてあとから付いてくるものであり人生のおまけとも言えるという結論でした。
このマインドセットを持つことで人間関係に対する考え方が“好かれないとだめ”から“嫌われても良い”に変わります。そうするとどうでしょう。人間関係が好転していきます。嫌いな人との飲み会にはいかなくていいし、空気を読んで打ち上げに行く必要もない。自分がやりたいことをやることができます。ただ、注意しておきたいのは急にやりたいことができるわけではないということです。おそらくあなたは飲み会や打ち上げにいかないようになったら周囲の人との心の距離を感じ孤独感に襲われ不安に苛まれるでしょう。そうなると、自分が孤立している寂しさを紛らわすためにもう一度元の環境に戻ろうとすると思います。しかし、ここで元の環境に戻ると人生は好転しません。人間関係に執着しているのですから。自分の人生を歩み始めようとすると誰もが寂しさを感じるものです。ただし、人間関係はあくまで人生のおまけです。あなたが個人として人生を歩むのであれば現状不満に感じている人間関係は切り捨てましょう。あなたが個人として歩んでいたらまた新たな人間関係が構築されていきます。あなたが変われば人は変わります。そうやって構築された人間関係はあなたの人生をより良くする関係になっているでしょう。是非一緒に飲みに行きたいと思える親友や仲間のような関係を持っているはずです。
詐欺や裏切りについて
“人間関係は人生のおまけ”について詐欺や裏切りの観点からどのように捉えれば良いのか解説します。まず、詐欺や裏切りというのは先程までの事例とは違ってこちらの好き嫌いとは関係なく起こるものです。例えばオレオレ詐欺はあなたが詐欺そのものを嫌いであっても詐欺を行っている人物はあなたが知らない人なので好き嫌いの感情はありません。裏切りについてもあなたが相手のことを嫌いでいるから起こるのではなく、あなたが勝手に相手に期待してその期待に答えるほどの成果が帰ってこなかったから裏切られたと感じているわけです。詐欺や裏切りに遭うと行き場のない怒りに襲われるかと思いますがそんなことをしても詐欺や裏切りに遭ったという過去は変えられません。ここで“人間関係は人生のおまけ”です。怒るという行為は個人としての人生を前に進めるための行動にはなりません。アドラーは言います。「怒りとは相手を支配するためのコミュニケーションである」と。ただし人とは自分の思い通りに動いてくれないものです。詐欺や裏切りの被害に遭って謝ってほしいと願ってもそれは願望ではなく相手が謝ってくれるまで責め続けるという支配の発想です。自分の思い通りに動いてくれない人たちを支配しようと思っても時間の無駄ですし何よりも個人の人生を歩まず人間関係に執着しているのは火を見るより明らかでしょう。なので、個人の人生を歩む観点からすると詐欺や裏切りに対して怒るのは意味がなく、人間関係は人生のおまけと考えてあなたの人生にプラスに働く人間関係を見ればよいのです。
最後に
正直なところ、“人間関係は人生のおまけ”というマインドセットは、心が救われる上に自分の人生を歩んでいこうと覚悟できるので、今までの人生の中で最も素晴らしいと感じています。今でも人間関係に悩まされることはありますが人間関係に執着してるなと感じたら“人間関係は人生のおまけ”と考えて自分の方に集中するようにしてます。
もしかすると、友人が少なく人間関係を重視することについて疑問を持っていたわたしだからこそ発想し受け入れられたのかもしれません。もしも、あなたが友人が多く人間関係を重視しているのであれば“人間関係は人生のおまけ”という考え方は受け入れられないかもしれません。それでもけっこうです。あなたが現状の人間関係に満足しているのなら今の道を進んでください。しかし、友人は多いがなんか違うと現状の人間関係に不満や違和感を抱いてるのならこの考え方は参考になるので試してください。
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